除隊兵士支援活動


♢DDRと除隊兵士支援活動

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国家が紛争状態にある時、多くの国民が兵士として動員され、兵員が増加していきます。しかし紛争が終結すると、兵士の存在理由は低下するばかりか、国家財政を圧迫する不要な存在になってしまいます。従って、武器を回収し、(Disarmament)動員解除(Demobilization)を行って社会に再統合(Reintegration)することは極めて重要な試みになります(これらのプロセスを頭文字を取ってDDRと言います)。

子供の頃から銃を持って闘い続けてきた除隊兵士は、多くの場合、教育や技術を身につける機会がなく、さらに、心身に傷を負っている者が大勢おり、自立した生活を営む事は極めて難しいのが現状です。

除隊兵士は社会的弱者であるという認識を持ち、その社会復帰や自立を支援することは、紛争後の平和構築を実現していく上で欠く事のできないプロセスです。

カンボジアでは内戦の終結に伴い除隊プロセスが開始され、2003年までに3万1500人の兵士が動員解除されますが、特に戦闘で心身の傷を負った元兵士にとって社会復帰は極めて難しい状況です。

インターバンドは2000年12月より、カンボジア・バッタンバン州、プルサット州、コンポンスプー州、タケオ州において延べ100家族以上の除隊兵士(家族)の支援を行ってきました。