民主的な選挙の実施は国際社会から認知された国家建設、および再建への第一歩として重要な役割を担っています。紛争後の国家再建において諸外国の協力を得るためのには、自由で公正な選挙に基づき、民意を反映したリーダーを選ぶ事が前提条件になっているからです。その様子を監視し、より自由で公正な選挙を行うためモラルサポートを行うことが選挙監視活動です。
選挙プロセスや脆弱な和平合意を持続的な平和へと発展させる役割もまた果たしています。人間としての尊厳、そして命さえも容易に奪われてしまう状況を打開し、リーダーを自分たち自身が選択する選挙は心理的にも意味のある行為です。
インターバンドは、1998年以降カンボジア、東ティモール、スリランカ、コソボ、バングラデシュなどに市民監視団を派遣し、アジアの民主化を推進するNGO、ANFREL(Asian Network for Free Election)と提携して活動を行っています。日本政府が派遣する選挙監視ミッションと異なり、参加者の意見を取り入れ、独自の視点で活動を行っています。