現在の活動


①ミャンマー民主化、人道支援

♢ミャンマーの基本情報と問題

ミャンマーはおよそ135の民族が暮らす多民族国家であり、1948年の独立以来、民族間の慢性的な内戦に苦しんできました。同国西部のロヒンギャ族に関しては、国際的にも深刻な人道上の懸念となっています。また、およそ半世紀にわたり軍事政権下に置かれた歴史を持ち、2011年には問題を抱えつつも民政移管を果たしますが、2021年2月のクーデタでミャンマー国軍は再び国の実権を握ります。2021年9月現在、国軍はクーデタに反対する人々を弾圧し、わずか半年あまりで1000人以上もの人々が命を落としました。昨今は国境付近の少数民族との戦闘拡大も加わって混乱は泥沼化の様相を呈しています。さらに新型コロナウイルス感染症の流行の中で十分な医療措置が整っていないこともあり、多くの人々が生命の危機にさらされています。国際社会の関心を集めているものの、被害や戦闘状況については不明な点も多く、支援の難しい状況下にあります。

♢インターバンドの取り組み

直接人道支援

私たちはタイとの国境付近に住む少数民族であるカレン族地域に、地元NGOと協力つつ医療品や食料の支援を行いました。支援にかかる費用は10月に学生主体のクラウドファンディングによって調達いたしました。

イベント開催

インターバンドでは、定期的にミャンマーに関するオンラインイベントを開催しています。現地からミャンマー人の方をゲストとしてお招きしたり、参加者同士でのディスカッションを行っています。

政策提言

私達は市民社会の一員として、国会議員や外務省、駐日各国大使館などに対し、ミャンマー問題に関する提言書の提出や意見交換を行っています。また、ミャンマー人のコミュニティやミャンマー問題について活動する団体とも活発な交流を図っています。

コミュニティ開発

インターバンドは、ミャンマー問題に関して活動を行う組織、個人とのネットワークを構築することを試みています。多様なアクターの意見を集約することで、ミャンマーに関する日本の市民社会のインパクトがより大きくなることを目指しています。


②カンボジア教育支援、平和教育

♢プロジェクト趣旨

1993年4月、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)での平和活動中に中田厚仁さんは銃撃を受けてなくなりました。彼の亡くなった場所には村(アツ村)ができ、またその村に、お父さん中田武仁氏の尽力で1998年に学校が設立されて中田厚仁学校(アツスクール)と名付けられています。

個人の名前がついていますが、地方政府が運営する公立の学校です。非常に貧しい地域にあるため、畑仕事の手伝いなどで学校に通えなくなる子どもが数多くいます。日本とカンボジアの友情のシンボルともいえるアツスクール。貧しく学校に通えない子どもを対象とした補習授業の実施を行うとともに、これまで行ってきた平和教育を国境を越えて行うための教材の開発、オンライン授業の実施によって、日本、カンボジア双方の子どもたちが平和意識を育み、平和貢献を行う礎を作ることを目的とします。


♢インターバンドの取り組み

教育支援

アツ学校で補習授業を担当する先生の給料及び、オンライン授業の教材のサポートを行っています。

平和教育の教材開発・授業開催

日本・カンボジア両言語で書かれた平和教育の教材開発と、両国の子どもたちが交流し、平和意識を醸成するための機会を設計します。


インターン募集中!

現在、インターバンドでは、私達と共に活動してくれるインターンを募集しています!