2023.08.11 【活動レポート】
❏ カンボジア2023年選挙監視活動 活動報告③
こんにちは!インターンのひよりです。
カンボジアから帰国して2週間が経ちましたが、貴重な経験ばかりだったこともあり、未だ余韻に浸っています。
さて、今回も、前回に引き続き、7月20日から22日までの選挙監視団の活動報告をさせていただきます。
7月20日、メンバー全員がプノンペンで合流し、初めて全員が揃ったところで、地元のレストランでカンボジア料理をいただきました。
■ National Election Committee(NEC)訪問
昼食をいただいた後、通訳さん、カンボジア日本人会会長・小市琢磨さんと共にカンボジア選挙管理委員会(NEC)を訪問しました。
NECのPutheaさんから、選挙の流れや国際選挙監視員としての役割、投票日当日の注意事項などの丁寧な説明を受けた後、日本が支援した選挙制度や選挙キャンペーンについて、さらに、今回の選挙をどのように捉えているかなどのヒアリングを行いました。
■ 山田先生、杉浦先生との意見交換
20日の夜には、新潟国際情報大学 山田裕史准教授、文教大学 杉浦教授にお時間をいただき、カンボジアの政治のこれまでの動き、今回の選挙の見方、日本の立場などについてお話しいただいたり、意見交換を行いました。
長年、カンボジア政治の研究を行なっている山田准教授、民主化について研究されている杉浦教授、一つ一つの出来事の捉えかた、考え方はとても勉強になりました。
■ Committee for Free and Fair Election in Cambodia(COMFREL)訪問
7月21日には、COMFRELを訪問し、ヒアリングを行いました。今回のカンボジア選挙では、有力野党が排除されたことを受けて、日本政府は、政府からの選挙監視団を派遣しないと決定しました。その代わりに、カンボジア国内の選挙監視団体であるCOMFRELへの資金援助を行いました。
そのため、COMFRELからは、私たちが、なぜ日本からカンボジアの選挙監視にやってきたのかと熱心に質問を投げかけられました。
■ 日本大使館訪問
21日夕方には、再度、小市さんも合流して日本大使館を訪問いたしました。大使館では、植野大使館自らカンボジアの選挙について、今回の選挙に関するこれまでの動向など、細かくレクチャーしていただいたのち、私たちからの、カンボジア選挙に対しての日本の立場などに関してなど、質問にもたくさん答えていただきました。
■ 投票所の下見
投票日前日となる22日は、cooling dayと呼ばれ、選挙キャンペーンなどの活動が禁止されています。選挙前に人々が騒いだりすることがないよう、飲食店ではお酒の販売がされていないこともあるそうです。
この日、私たちは、これまで活動していたプノンペン州から、投票日に選挙監視を行うコンポントム州まで、車で3時間ほど移動し、投票所の下見を行いました。
インターバンドにゆかりのあるアツスクールを訪問すると、投票所の中ではスタッフが備品や掲示物の準備を行なっていました。
お忙しい中、お時間をいただき、ヒアリングにご協力いただいたNEC、COMFREL、山田准教授、杉浦教授、日本大使館の植野大使、服部書記官、北村書記官、投票所スタッフの皆様のご協力により、学生インターンにとっても学び多い活動となりました。ご協力いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。
投票日当日の活動については、次の記事でご紹介させていただきますので、お楽しみに!